wiki:DoNotSayCoding

コーディングって呼ばないで

技術屋さんっていうかプログラマがよく、プログラミングのことを「コーディング」と呼ぶことがあります。 プログラマじゃない人には、プログラミングとコーディングの違いがわからないでしょうね。 まあ、そんなに明確に違うわけじゃないのですが、ニュアンスは違います。 プログラミングをカッコ良く言うとコーディングなのか?ぜんぜん違います。

結論から言うと、あなたがプログラマじゃない場合、あるいは自分以外の人がプログラムを書く行為については、 コーディングと呼ばない方が無難です。

言葉の意味の話をすると、正確な用語は「コーディング」ではなくて「プログラミング」です。 なぜなら、コーディングは「coding」であって、何かを「code」すること、つまり「符号化」すること全般を指す言葉です。 ほら、映画の「ダヴィンチ・コード」覚えてますね。あれは、「暗号」のことを「code」と呼んでいました。 その他、何かを符号化することを「code」という動詞で表します。

なぜ、プログラミングのことをコーディングと呼ぶことがあるのか。 書かれたプログラムのことを「プログラム・コード」と呼びます。 「コンピュータのすべき動作を符号化した物」だからです。 だから、プログラマが頭で考えた思想や理論をプログラム・コードに変換する、つまり符号化することをコーディングと呼ぶわけです。

ニュアンスの話。 プログラミングの本質は、課題を解決する方法を考え出し処理方法を確立する事にあります。 プログラマが考えたことを、文字=プログラム・コードに変換する行為、つまりキーボードをがちゃがちゃ叩く行為は本質ではありません。 プログラマは、この後者の行為を、ちょっとした自嘲を込めて「コーディング」と呼ぶことがあります。 頭では考え終わって実現できることがよくわかっているのだけど、手が動く速度が遅くてプログラムが完成しないや…なんてね。 まあ、もちろん、書いたからといって動く訳じゃなくて、デバッグやらテストやらが重要なんですけど、ここでは気にしないことにします。 だから、他人に「コーディング」なんて言われると、ちょっとカチンと来ます。

プログラマじゃない人には、このニュアンスはよくわからないでしょうね。 まあ、上記の結論の通り、プログラマがプログラミングする行為について「コーディング」なんて軽々しく言わない方がいいですよ。 ご注意あれ。

(2007/5/29 sgk)